今回は、平成26年式の三菱ふそう キャンターが、PTO(パワーテイクオフ)が作動しない症状です。
こちらの車両は、レッカー装置を架装した車両です。
現在、原因を特定するため点検・故障診断を進めています。
PTOが作動しない原因を調査
PTOは、エンジンの動力を油圧ポンプなどに伝える装置で、レッカー車やダンプなどの架装車両に使用されています。
今回の車両はPTOスイッチを操作しても正常に作動しないため、電気系統と負圧制御系統を中心に点検を開始しました。


ソレノイドバルブの電圧点検
まず、PTO作動用ソレノイドバルブの電源を確認しました。
PTOスイッチON時の測定電圧は27.56V。
電源供給は確認できたため、続いてソレノイドバルブ本体の点検を行います。
ソレノイドバルブ本体を取り外して点検
今回の車両には、負圧によってPTOを作動させる制御装置が使用されています。
ソレノイドバルブには3本の負圧ホースが接続されており、電気信号によって負圧の流れを切り替える仕組みです。
取り外したソレノイドバルブのコイル抵抗を測定したところ、42.38MΩという数値が確認されました。
コイル内部の断線が疑われるため、バルブ本体の不良を視野に入れて点検を進めています。
交換部品の選定・適合確認
現在、交換用ソレノイドバルブの選定を進めています。
確認している主な条件は以下のとおりです。
- DC24V仕様
- 3ポート切替式
- 負圧対応
- 外部パイロット不要の直動式
- ホース継手外径8mm
- PTO作動に適した流量・切替方式
純正形状の部品だけでなく、同等の機能を持つ電磁弁についても適合確認を行っています。
引き続き原因を調査中
PTOが作動しない原因には、スイッチや配線の不具合、ソレノイドバルブの故障、負圧不足、PTO本体の不具合など、さまざまな可能性があります。
今回はソレノイドバルブの異常が疑われていますが、部品交換後の作動確認も含め、慎重に診断を進めていきます。
修理の進捗については、改めてご紹介いたします。
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