こんにちは。 オーテックプラス本店です。
今回は壊れる前兆シリーズとして、三菱ふそう キャンター積載車(SKG-FEB80)で発生した燃料水抜き警告灯の点灯についてご紹介します。
「エンジンは普通にかかる」
「走行もできている」
「警告灯だけだから、まだ大丈夫」
そう思って放置してしまう方も多いですが、ディーゼル車の燃料系トラブルは悪化すると高額修理につながる可能性があります。
燃料水抜き警告灯とは?
ディーゼル車の燃料には、使用状況や保管環境によって水分が混入することがあります。
その水分を分離する役割をしているのが、燃料フィルター付近にあるウォーターセパレーターです。
ウォーターセパレーター内に一定量の水が溜まると、メーター内に燃料水抜き警告灯が点灯します。
つまりこの警告灯は、
燃料に水が混じっている可能性があります
燃料系統を早めに点検してください
という車両からのサインです。
放置するとどうなる?
燃料に水分が混入したまま使用を続けると、燃料系統に大きな負担がかかります。
特に近年のディーゼル車は高圧燃料システムを使用しているため、燃料の状態が非常に重要です。

放置すると、
・燃料フィルターの詰まり
・エンジン始動不良
・アイドリング不安定
・加速不良
・エンスト
・インジェクター不良
・高圧ポンプ故障
などにつながる恐れがあります。
インジェクターや高圧ポンプの故障になると、修理費用が一気に高額になる場合があります。
小さな警告灯でも、実は大きな故障の前兆ということがあります。
今回入庫したのは、H23年式 三菱ふそう キャンター積載車。
型式はSKG-FEB80、エンジンは4P10です。
メーター内に燃料水抜き警告灯が点灯したため、点検を実施いたしました。
積載車はお客様の車両を運ぶ大切な仕事車です。
途中でエンジン不調や始動不良が発生すると、仕事に大きな影響が出てしまいます。
そのため、警告灯が点灯した段階で早めに点検することがとても重要です。
点検作業
まずは燃料フィルター、ウォーターセパレーター周辺を確認します。
燃料フィルター下部には、水分を排出するためのドレンが設けられています。
今回は水抜き作業を実施し、排出された燃料の状態を確認しました。
水分が混入している場合、軽油とは分離して確認できることがあります。
あわせて、
・燃料フィルターの汚れ
・ドレン部からの漏れ
・センサー部の状態
・カプラーの接触不良
・配線の損傷
・燃料ホースの劣化
なども点検します。
単純に水を抜くだけではなく、なぜ警告灯が点いたのか、再点灯の可能性がないかを確認することが大切です。
燃料フィルターの状態確認
燃料水抜き警告灯が点灯した場合、燃料フィルター自体が汚れているケースもあります。
フィルターが劣化していると、燃料の流れが悪くなり、エンジン不調の原因になります。
特にトラックは走行距離が伸びやすく、長時間アイドリングや積載走行も多いため、乗用車より燃料系統に負担がかかります。
フィルター交換歴が不明な場合や、前回交換から距離が伸びている場合は、燃料フィルター交換もおすすめです。
水抜き後のエア抜き
水抜きやフィルター交換を行った後は、燃料ライン内にエアが混入する場合があります。
そのため、手動ポンプを使用してしっかりエア抜きを行います。
エア抜きが不十分だと、
・エンジンがかかりにくい
・アイドリングが不安定
・エンストする
・吹け上がりが悪い
といった症状が出ることがあります。
作業後はエンジン始動、アイドリング状態、燃料漏れ、警告灯の消灯確認まで行います。
故障の前兆として見逃してはいけない症状
燃料水抜き警告灯以外にも、次のような症状がある場合は注意が必要です。
・朝一番の始動が悪い
・エンジンのかかりが重い
・アイドリングが不安定
・走行中に力がない
・加速時にもたつく
・エンストしそうになる
・燃料フィルター交換歴が分からない
・雨の日や湿気の多い時期に警告灯が点く
・給油後しばらくして警告灯が点灯した
このような症状がある場合、燃料系統に水分や汚れが混入している可能性があります。
早めに点検することで、大きな修理を未然に防げることがあります。
燃料系トラブルを防ぐためには、日頃の点検と定期交換が重要です。
予防策としては、
・燃料フィルターを定期的に交換する
・警告灯が点いたらすぐに点検する
・極端に安い燃料や不明な燃料は避ける
・燃料タンクを長期間空に近い状態で放置しない
・車検や点検時に水抜き点検を行う
・長期間動かさない車両は定期的にエンジンをかける
・給油キャップやタンク周辺の劣化も確認する
などが効果的です。
特に積載車、ダンプ、冷凍車、平ボディなどの働くトラックは、止まってしまうと仕事に直結します。
「壊れてから直す」よりも、「壊れる前に点検する」ことが結果的に費用を抑えることにつながります。
燃料水抜き警告灯は、単なるお知らせではなく、燃料系トラブルの前兆である可能性があります。
そのまま走行できていても、燃料に水分が混入している状態を放置すると、インジェクターや高圧ポンプなど高額部品の故障につながる場合があります。
警告灯が点灯したら、まずは早めの点検がおすすめです。
オーテックプラスでは、キャンターをはじめ、トラック・積載車・ダンプ・冷凍車の車検整備、故障診断、電装修理、架装修理まで幅広く対応しております。
「警告灯が点いた」
「エンジンのかかりが悪い」
「力がない」
「仕事で使う車なので止まる前に見てほしい」
このような症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
トラックの故障は、前兆の段階で見つけることが大切です。
故障する前の点検・予防整備もオーテックプラスにお任せください。