こんにちは。オーテックプラス本店です。
「まだ動くから大丈夫」が一番危険です!
産廃業・解体業・スクラップ・建設現場など、さまざまな現場で活躍しているアームロール車。
(写真のアームロール車は、新明和工業製になります。)

コンテナの積み降ろしを毎日繰り返すため、
一般的なトラックよりも油圧機構やフレームへの負担が非常に大きい車両です。
実はアームロールは、突然壊れるというよりも、壊れる前に必ず“前兆”が出ているケースがほとんどです。
しかし、
- 「まだ使える」
- 「忙しいから後回し」
- 「そのうち直そう」
と使用を続けた結果、
- コンテナ脱落
- 作業不能
- 油圧故障
- 高額修理
につながるケースも少なくありません。
今回は、現場でも特に多い
「アームロールが壊れる前兆」について詳しくご紹介します!
アームの動きが遅い
①油圧系統トラブルの前兆
もっとも多い症状の一つです。
こんな症状はありませんか?
- アームの上がりが遅い
- コンテナ引き込みが弱い
- 動きが重たい
- 暖気後にさらに遅くなる
- 荷物積載時だけ動きが悪い
この場合、
- 油圧ポンプ劣化
- 作動油不足
- 作動油汚れ
- 油圧バルブ不良
- シリンダー内部漏れ
などの可能性があります。
特に油圧ポンプは、摩耗が進行すると徐々に圧力低下します。
最初は「ちょっと遅いかな?」程度ですが、放置すると最終的にはアームが上がらなくなります。
作動中に「ガクガク」する
②エア噛み・油圧不良の危険信号
アーム動作中に、
- ガクガク動く
- 引っかかる感じがする
- 振動が出る
- スムーズに動かない
この症状は要注意です。
原因としては、
- 作動油不足
- オイル吸い込み側エア混入
- フィルター詰まり
- 油圧ホース劣化
- 油圧ポンプ内部摩耗
などがあります。
特にエア噛み状態を放置すると、油圧ポンプ内部が損傷するケースもあります。

油圧ホースからにじみ・漏れ
③ホース破裂前兆の可能性
アームロール車は高圧油圧を使用しています。
そのため、油圧ホース劣化は非常に危険です。
こんな状態はありませんか?
- ホースが湿っている
- 接続部がベタベタ
- ホース表面ヒビ割れ
- 金具付近に漏れ跡
- 作動油が減る
これはホース破裂前兆の可能性があります。
高圧ホースが走行中や作業中に破裂すると、
- アーム動作不能
- コンテナ積降ろし不能
- 周囲への油飛散
- 作業中断
などにつながります。
早期交換が重要です。

コンテナがズレる・積みにくい
④フック・ローラー摩耗の前兆
積み込み時に、
- コンテナが斜めになる
- フックが掛かりづらい
- ローラーが引っかかる
- ガタが大きい
場合は、
- フック摩耗
- ローラー摩耗
- ガイド変形
- フレーム歪み
などが考えられます。
そのまま使用すると、
最悪の場合はコンテナ脱落事故につながる危険があります。
特に解体現場や産廃現場では、積載重量が大きいためフレーム負担も大きくなります。


「バキッ」「ゴン」という異音
⑤ フレーム・ピン・ブッシュ摩耗の前兆
アーム動作時に、
- 金属音
- 衝撃音
- 異常振動
- ガタつき
がある場合、
- 支点ピン摩耗
- ブッシュ摩耗
- フレーム亀裂
- 溶接部割れ
などの可能性があります。
アームロールは繰り返し大きな荷重が掛かるため、ピンやブッシュは消耗部品です。
初期段階なら修理範囲も小さく済みますが、放置するとフレーム修正や大掛かりな溶接修理になるケースもあります。
PTO作動時の異常
⑥ PTO・ミッション系トラブル前兆
PTO作動時に、
- 異音
- 入りが悪い
- 回転不安定
- 作動しない
症状がある場合、
- PTO本体不良
- 配線不良
- エア制御不良
- ミッション側不具合
などが考えられます。
PTOは油圧動作の心臓部です。
ここに異常が出ると、アームロール機能自体が使用できなくなります。
日常点検でかなり防げます!
アームロールは、
- 油圧
- フレーム
- 可動部
- 高荷重
を常に使用する特殊車両です。
だからこそ、
- 作動油量確認
- グリスアップ
- ホース点検
- フレーム亀裂確認
- 異音確認
などの日常点検が非常に重要です。
「まだ使える」が高額修理につながります
実際に現場では、
「少し漏れてただけ」
「ホース破裂」
「ちょっと動き遅かっただけ」
「油圧ポンプ交換」
というケースが非常に多いです。
壊れてからでは、
- 作業ストップ
- 積み込み不能
- 現場遅延
- レッカー対応
など大きな損失につながります。
アームロール(脱着ボディ車)の主なメーカー一覧です。
※「アームロール」は新明和工業の商品名で、正式名称は「脱着装置付コンテナ専用車」です。
国内主要メーカー
- 新明和工業
→ 商品名:「アームロール」
国内シェア大。産廃業界でかなり多い。 - 極東開発工業
→ 商品名:「フックロール」
ショックレス機構など安全性に強み。 - HIAB
→ 商品名:「マルチリフト」
欧州系。大型・重量物向けでも採用あり。 - イワフジ工業
→ 商品名:「ロールリフト」「ロールオン」
林業・産廃系でも見かけます。 - パルフィンガー
欧州系フックローダー。近年増えてます。
コンテナ(バッカン)メーカー
アームロール本体ではなく、脱着コンテナ製作メーカーだと:
- 極東開発工業
- 新明和工業
- タニ工業
- 瑞穂
などがあります。
現場での呼ばれ方
実際の現場では、
- 新明和系 → 「アームロール」
- 極東系 → 「フックロール」
と呼び分けることが多いですが、基本構造はかなり近いです。
アームロール修理・架装点検もお任せください!
オーテックプラスでは、(新明和工業・極東開発工業の2メーカーの取り扱いが多いです。)
- アームロール
- フックロール
- ダンプ
- クレーン車
- 特装車
など働く車両の修理・点検にも対応しております!
油圧漏れ・異音・動作不良など、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください!